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2016.09.16
中国(北京)へ北海道の鮮魚を定常的に輸出できる体制を構築!
この度、中国へ北海道の鮮魚を定常的に輸出できる体制を初めて実現する事ができました。
この取り組みは、当地興が、一昨年12月から北海道の更なる水産業の振興を図るため、需要の大きい海外・中国への鮮魚輸出を促進する事として企画し関係各社、自治体等と調整を進めて来たところです。
1.中国へ輸出の背景
日本から中国への鮮魚輸出は、15年前長崎県が初めて上海と連携し実施して以来、中国では、日本の鮮魚は長崎県から出荷するシェアが非常に高い状態となっている。
(近年、愛媛県が養殖ブリ等の輸出を可能としている)
従って、北海道の鮮魚は、現在も長崎県まで空輸で運搬、そこから中国へ輸出(空輸)して流通している現状にある。 北海道は、沿岸漁業が盛んで魚種も豊富、且つ鮮度が高い物を集約できる地域でありながら、これまで北海道から中国へ直接的な鮮魚輸出の実現が難しい状況にあった。
2.現状調査、課題の整理
これまで北海道で実現出来なかった課題を整理し現状の調査、長崎県等から輸出している都市へのヒアリング視察、中国の北京市や天津市政府へ訪問して、水産市場関係者と北海道の鮮魚受け入れ体制の構築について要請を行い、諸課題の解消を図るため、積極的に関係先と信頼関係を築き調整を図ってきた。その結果、実現できる大枠の諸条件を整えることができた。
3.輸出体制の確立
①中国で輸入して頂ける北京の水産卸会社と調整・・承諾
②中国の鮮魚販売に精通した日本の輸出会社と調整・・承諾
③北海道の鮮魚をまとめる水産卸会社と調整・・承諾
④輸出品の食品衛生検査を行う会社と調整・・連携
⑤輸出品の衛生証明書等の発行官庁と調整・・連携
※鮮魚輸出は鮮度が勝負、輸出許可証の迅速な取得が必要となる。
4.輸出の開始、記念イベント開催
平成28月9月下旬から試験的な輸出を開始、10月から本実施を進める。
また、10月下旬には、北京にて北海道の食と観光のイベント(北海道の鮮魚を活用した料理イベントを含めた企画)も進めて行く予定です。